4月21日(土)今年度の浅井児童館将棋教室が始まりました。月一回の将棋教室は昨年度より人数が増えて男子児童9人でスタートしました。隣の連区の小学校から参加している子もいて将棋人気を感じました。

   まず挨拶から始まり、どの子も手際よく将棋盤に駒を並べていきます。6年生の子が下級生にわかりやすく、丁寧に教えていました。また、違う将棋盤では、お互い攻め方や守り方を話しながら指し進めていました。

   子供たちを見ていますと、考えるときのポーズもみんなそれぞれで、どの子も集中して将棋盤に向き合っていることが伝わってきました。将棋にも性格が出るようで、慎重に指す子もいればリズムよく指していく子もいて、大変興味深かったです。

   この日、指導者の花田松雄先生と対局した6年生の子は、開始早々に投了しかけたのですが、先生に「まだ早いよ。ゆっくり考えてごらん。」と言われ、少しアドバイスをしてもらうと再び考え始めました。投了しかけた彼でしたが、粘り強い将棋で最後は先生に逆転勝ちを収めました。先生は、負けが続く子にはモチベーションが下がらないよう上手に指導されていました。

   学校や学年が違っていてもまるで同じクラスの友達同士のように笑い、楽しそうに話している姿や、一局終わるとすぐに違う子とまた将棋を始める様子から本当にこの子たちは将棋が好きなんだと思いました。

   家庭での将棋の勉強方法を尋ねると、インターネットや本などを使うことが多いそうです。学校の勉強より楽しいと笑って話してくれました。将棋教室を通して、子供たちは考える力や集中力、互いに思いやる心も学んでいるのだと取材して思いました。